SIerの年収は本当に低いのか?Web系企業と証券データで徹底比較してみた。

どうもです、わだっしーです。

大手SIerでPMやっている25歳です。

 

今回は
「SIer企業とWeb系企業の給料」
について話します。

インターネット上の情報を見ていると、
「SIerの方が高い!」
「Web系の方が高い!」
など、どちらの意見も存在します。

そのせいで、転職や就職の際に、
情報調査に困る点が多いのでは、
と思い情報共有したいなと思って、
今回この記事を書きました。

 

こういった観点が足りなんじゃないか?
などあったらコメントしくれると
他の読者の役にも立ちますので、
協力してくれると嬉しいです!

では、今回もお付き合いいただければ嬉しいです。

調査・比較の前提条件

データを比較する際のポイントは、

  • 同じ条件データであること
  • データの情報元が同一であること
  • 定量的なデータであること

になると考えるため、
下記の調査対象を設定して調査しました。

項目 内容 理由
対象企業 東証一部上場企業 上場、非上場を混合すると給与に対する制約条件が異なるため、外れ値の計上が多くなり、定量的比較が困難になるため
サンプル数

平均年収の上位15社

各分野の上位層で比較がしたかったため
SIer企業の選抜

コンサル、SES、ASP、ISPは除外

給与形態や業態が異なるため
Web系企業の選抜

ウェブサービス、事業会社、ソーシャルゲームを含むものとする

一般的にウェブ技術を主力としたサービスを展開しているIT企業は全てWeb系と称されることが多いため
調査対象 有価証券報告書 改竄は法律違反のため、比較条件が比較的平等であるため
平均年収 有価証券報告書の「従業員の状況」より抜粋 同上
従業員数 有価証券報告書の「従業員の状況」より抜粋

また、従業員数は非雇用社員、連結会社は除外したものとする

同上

 

条件は書いたんですけど、
要するに
「改竄不可な公的データであり、
同じ土俵の企業のデータを
調査対象としている」
のが、基本ポリシーになります。

これが絶対的なデータではないですが、
一般人が調べられる範囲だと
一番厳密な調査データだと考えます。

口コミサイトでも年収は調べられますが、
任意で書き込まれているものであり、
更には愚痴や自慢のための情報が
多分に含まれているので、
比較データとして定量的と言い難いです。

なので、可能な限り公的で、
同じ条件で公表されているデータなら、
比較としてより適性であると考え、
上記のような条件で調査しました。

 

また、年収をトップ層としているのは、
数値の分布の形も大きく異なるので、
不公平になると考えるからです。

実際にサンプルしてみるとわかるのですが、
ある程度数を計上すると平均年収の差が
300万円ぐらいつくことになります。

 

まあ、もっとこうした方が良い、
などあったらコメントください。

 

ちなみに、有価証券報告書は、
下記で簡単に調べることができます。

EDINET

調べるステップは下記になります。

  1. 「書類検索」をクリック
  2. 「提出者/発行者/ファンド」に企業名を入力し、「有価証券報告書 / 半期報告書 / 四半期報告書」にチェックを入れ、「検索」ボタンをクリック
  3. 調査対象の企業名のリンクをクリックする
  4. 「従業員の状況」の項目で年収を調べる

興味があれば
自分でもやってみてください。

 

SIerとWeb系の給料の比較結果

では、気になる結果発表をしますね。

2020/8/27時点の結果は
このようになりました。

業種 SIer Web系
平均年収 889万円 673万円

 

思ってた以上にSIerの圧勝でした汗

名だたる企業ばかりでしたが、
世間のイメージと実態が
大きくズレているのが、
よくわかるデータだったなと思います。

それに年収データに関してだけ言えば、
各業界のトップ層はこれぐらい、
というのが明確にわかるデータですね。

具体的な考察については、
これから話をしていきますが、
その前に調査データを
下記に載っけておきますね。

 

SIerトップ層の平均年収

企業名 従業員数 平均年収(千円) 平均年収(円)
野村総合研究所 6,353 12,352 12,352,000
日本オラクル 2,504 10,694 10,693,907
電通国際情報サービス 2,879 9,939 9,939,000
オービック 1,860 9,216 9,216,000
伊藤忠テクノソリューションズ 4,276 8,966 8,966,461
日立製作所 33,490 8,943 8,943,244
大塚商会 7,272 8,512 8,511,998
日鉄ソリューションズ 3,110 8449 8,449,000
日本ユニシス 4,355 8,375 8,374,830
ネットワンシステムズ 2,010 8,371 8,371,096
NTTデータ 133,196 8,338 8,338,000
日本電気 20,125 8,148 8,148,125
富士通 32,568 8,037 8,036,835
NECネッツエスアイ 4,871 7,690 7,690,000
SCSK 7,384 7,359 7,359,000
TIS 5,680 7,019 7,019,000

 

Web系トップ層の平均年収

企業名 従業員数 平均年収(千円) 平均年収(円)
Yahoo 63 11,053 11,053,036
LINE 2,457 7,709 7,708,760
クックパッド 368 7,605 7,605,000
グリー 726 7,598 7,598,000
楽天 7,288 7,557 7,556,749
カカクコム 793 6,842 6,842,000
サイバーエージェント 1,589 6,817 6,817,000
Sansan 547 6,013 6,013,000
GMOインターネット 715 5,971 5,971,000
サイボウズ 541 5,846 5,846,244
アイスタイル 524 5,731 5,731,000
ウェザーニューズ 867 5,719 5,719,000
日本エンタープライズ 48 5,642 5,642,000
ZOZO 689 5,456 5,456,000
モバイルファクトリー 82 5,423 5,423,000
オープンドア 166 5,282 5,282,000

 

収入を求めるのであれば大手SIer

とにかく高い収入が欲しいのであれば、
大手SIerに就職・転職するのが一番でしょう。

社員数も圧倒的に多く、
入り口も広くなるので、
入りやすさもSIerの方が上です。

 

それに、新卒だと
会社で研修がしっかりしており、
研修期間で会社お金で、
多くの資格を取得できます。

僕も10個以上の資格を
会社のお金で資格を取らせてもらいましたし、
そのための研修も多数受けました。

それプラスで、
1年から2年はOJTもかなり手厚く
していただくこともできました。

 

また、今では中途採用が非常に増え、
いきなり主任・課長就任も普通になりました。

昔は中途なんて全然入れませんでしたが、
中途でも全然活躍できる環境です。

むしろ、新卒から長いこと
ダラダラと仕事していた層は、
ドンドン蹴落とされている有様です。

大きな企業だと時間はかかりますが、
年功序列のような古き慣習は、
少しずつ排他されているのが事実です。

ただ、SIerは売上や利益が
直接評価につながることが多いので、
その観点での評価がどうしても嫌な人は、
居づらい環境かもしれません。

 

やりたいことを求めるならWeb系

プログラミングなどの技術的作業を
職人のようにやっていきたいのであれば、
Web系企業に就職・転職するべきでしょう。

ただ、その分、給料はSIerより
低くなる可能性が高いです。

それに上記で高収入を狙うのなら、
相当な競争を勝ち残らなければいけません。

収入の観点だけで言えば、
入りづらいし高収入を得づらい
と言うことになります。

 

一般的なネットの情報だと
Web系企業の収入が高い、
と言う意見が多く見えますが、
上記に記載されていないような、
ごく一部のインセンティブがある企業を
目立つように発信されているからです。

他にも
入りたての頃は給料が高くする
と言うトリックを使っている企業も多いです。

このトリックの行き着く先は、
途中で頭打ちになる可能性がある
と言うことです。

僕の持っている情報網だと
給与テーブルをどんなに積み上げても
10年で年収が100万も上がらない
なんてこともザラみたいです。

大手SIerだとちょっと考えられないので、
正直ビックリしましたね。

 

SIerの場合は全く逆で、
最初はめっちゃ低いですが、
上がり幅が結構あったりします。

階級によって変わってきますが、
昇給がゼロということは、
よほど成果を出していない限りないです。

僕は20歳から大手SIerで働いて、
5年で年収が200万円上がっていて、
Web系でよく語られるような年収を
ゆうに超えているのが事実です。
(僕は副業もしていますが本業だけの話です)

 

また、研修の話をすると
SIerよりも短期間であることが多いです。

研修自体がなくOJTのみの場合も多く、
「書籍やセミナー代は出すから、
基本は自分で勉強してくださいね」
というスタンスの企業は多いです。

とある、Web系企業の新入社員の話ですが、
2ヶ月ぐらい勉強期間を与えられて、
その後は即OJTで実践だったらしいです。

そして、OJTでついていけない人は、
技術部署から異動させられたりする
と言う情報も聞いていたりします。

とはいえ、これは、
僕がたまたまキャッチした
情報なので参考までに。

 

話を戻すと、
技術ばかりを追い求めていたい、
と言うのであれば、Web系企業の方が、
SIerよりその道を歩める可能性が高いです。

やりたいことを重視するのであれば、
Web系企業に務めるのが
良いのではないでしょうか。

 

SIerとWeb系のインセンティブについて

ここまでは、基本的な日本企業らしい給料
の比較をしてきました。

一言で言えば、
「会社の評価で少しずつ給料が上がるシステム」
のことですね。

なので、
「資格やスキル、業績に対する評価は?」
ってことにも触れておきます。

 

両者で根本的に考え方が異なるので、
それぞれどうやって給料を上げるのか、
どっちの方が自分にとってあっているのか、
を考えてみてください。

どちらにせよ、知っておかないと
昇給につながらない行動をしがちになるので、
給料を上げることが大変になります。

それに、給料が上がる行動をしていないのに、
「なんで給料上がらないんだ!」
って不満を持っていたとしたら
見当違いな不満を持つことになります。

会社のルールを変えられるだけの
権限があるのであれば話は別ですが、
多くの場合はそうではないので、
ルールに従った上で勝負する
のが鉄則でしょう。

 

また、今回の集計データは、
日本的な大企業でのデータ比較なので、
それ以外はインセンティブが
大きい企業はあります。

コンサル系や外資、
情報の開示義務がない企業では、
インセンティブが反映しやすいので、
成果が収入に直結することが多いです。

なので、この記事でそれを押さえておけば、
今後の闘い方に幅が広がるのではないでしょうか。

 

では、SIerとWeb系の
インセンティブについて見ていきましょう。

 

SIerは業績 > スキル で評価される

SIerで一番評価されるのは、
売上、利益に貢献している
ことです。

技術職でも自分で営業したり、
提案活動をするのは当たり前だし、
稼いでナンボのところがあります。

 

僕のところの話だと同じ等級の中で、
成績が高い順に評価が決まる感じですね。

会社からの評価が高いほど、
ボーナスが多くもらえる仕組みで、
成績が良ければ、
同じ等級でも数十万差がつきます。

僕は一番良かったときで、
上から2番目で、
その時のボーナスは結構良かったです。

 

また、業績だけではなく、
スキルに対しては
資格で判断する企業が多いです。

一時金か基本給への反映かの
どちらかになります。

大手だと基本情報などのIPA資格から、
ベンダー資格まで様々なものが、
評価の対象となっているので、
割と自分の取りたい資格で
給料を上げられます。

まあ、自分の業務と関係ない資格だと、
「なんでそんな資格とった?笑」
とか言われちゃますけどね汗

 

また、通称コンペと呼ばれる、
複数SIerでお客さんの提案を勝ち取るための
『提案合戦』があるのですが、
資格条件があるコンペもあるので、
SIerだと資格は結構大事だったりします。

資格が無いとお仕事がもらえませんので、
IPAの応用情報、スペシャリスト系1つぐらい
持っておかないと勝負するのがキツいです。

 

SIerで給料を上げていきたいのであれば、
業績重視で、資格は必要最低限は取っておく
のが鉄板コースだと思います。

ただ、業績の方が収入に反映されやすいので、
仕事に自信がある人は、
仕事だけにリソースを突っ込む人もいます。

 

Web系企業はスキルで評価される

この領域はあまり知らないので、
僕の知っている範囲で話しますね。

 

僕の知っているところだと、
特定の技術を扱えることが評価の基準
になっていたりします。

例えば、

  • Rubyを書くことができる
  • Ruby on Rails を使ってコードを書ける
  • jQueryを使うことができる
  • Awesomeを使うことができる

など、特定の言語やフレームワークなど
特定の技術を扱えることが
スキル評価の基準になってきます。

基本的には基本給に反映され、
給料が上がる仕組みになっています。

なので、エンジニアは、
それらの習得=昇給を求めて、
スキルを習得することになります。

 

もちろん、資格による評価もありますが、
SIerよりインセンティブが小さい、
という印象を受けました。

資格云々よりも手を動かせること
を重要視しているからでしょう。

Web系は少人数でガッとプログラムを書き、
システムにガツガツ反映していくのが、
基本的スタイルですので、
仕組みとしては合理的ですね。

努力が目に見えて給料に反映されるのは、
勉強のモチベに最強だと思います。

ただ、評価対象となるスキルは、
扱っている仕事の範疇であることが多く、
よほど手広く扱っていなければ、
頭打ちになりやすいとも言えます。

 

それに、このシステムの欠点は、
技術力=給料とは言い難い
ということです。

技術スキルで給与の標準化をするのであれば、
マネージャーによる定性的評価
が非常に重要になります。

技術は何を使えるかよりも
どれぐらいのレベルで、
どのように扱うことができるのか?

の方が重要になりますので、
定量的な評価は難しいです。

そのため、マネージャーに
高い技術力がある前提となり、
評価体制の基盤を作るのも
非常に難しいです。

 

逆にうまく、その体制を築けている組織なら、
エンジニアにとって最高の環境ですし、
技術主義で考えるのであれば最高です。

なので、Web系企業への就職・転職では、
気になる会社の評価制度にも
目配せするのがポイントになるでしょう。

 

就職・転職で何を求めるのか?

最後にまとめに入ります。

今回は
「SIerとWeb系の収入の比較」
について話してきました。

結果、SIerとWeb系の大手を比較したところ、
SIerの圧勝という形になりました。

 

数値データからは、

  • SIerはWebよりも入りやすく、
    給料も高い傾向がある
  • WebはSIerよりも入りづらく、
    給料も低い傾向がある

ということがわかりました。

絶対的な結果ではありませんが、
SIerの市場の方が圧倒的に規模が大きく、
お金が集まっていることが言えます。

ただ、プログラミングなどの
技術的作業に関してはWeb系よりも少なく、
職人的な働き方はしづらいと言えるでしょう。

なので、給料よりもプログラミングなどの
技術スキルだけを極めていきたいのであれば、
Web系に就職・転職するのがよいです。

どちらを選ぶにせよ
何を大事に働くのか?
を考えて選択するのがベストです。

 

また、今回の調査データは、
日本的なトップ企業を対象としていますが、
インセンティブや評価により
収入が大きく変わるような企業はあります。

なので、インセンティブが大きかったり、
評価によって愕然と収入が上がる企業に
転職するというのもキャリアの
組み立て方の一つになります。

フリーランスというのも一つの手で、
会社の後ろ盾なしで働き、
収入を高めていくのもありでしょう。

これはSIerだろうと、Webだろうと同じです。

それらについては、
定量的な収入の比較が難しいため、
今回は対象外とさせていただきました。

 

ただ、それらだけに関しては、
収入は確かに高くなりやすいですが、
必ずメリット・デメリットが存在していて、
メリットだけを見て判断をすると
危険であることは知っておいて欲しいです。

特にこの先何十年、
稼ぎ続けられるキャリアパスか?
もしくは、生涯賃金を稼ぎ切れるか?

というのは考えた方がよいでしょう。

お金がないと生活できませんし、
家庭を持っているのなら、
子供に不自由させたくないじゃないですか。

実際、途中で考え直して、
キャリアパスを変更する人は多いです。

早い段階で判断できたらよいのですが、
ズルズルと年齢だけ重ねてしまう
パターンは避けたいところです。

 

では、今回は以上になります。

わだっしーでした。

稼ぐエンジニアの考え方を凝縮した電子書籍をプレゼント中

僕はシステムエンジニアとして
年間6000万円以上売り上げています。


才能があったわけではないし、
昔から超がつくほど要領が悪いです。


そんな僕がプログラミングを習得したり、
心から尊敬する先輩や上司から影響を受けて、
エンジニアとして成長することができました。


酸いもあまいも経験してきましたが、
普通の人よりもたくさん失敗してきて、
それをガソリンにして結果にフォーカスしてきました。


その経験から
「ポンコツでもエンジニアになれる」
と思っているし、
成長して理想の自分を手に入れられると信じています。


そして、今は同じ道を志す仲間を
1人でも多く増やして、
エキサイティングでより生産性的な社会を
作っていこうと夢見ています。


そういった理念をもとに、
僕の知識や経験をふんだんに絞り出して、
エンジニアとして成長し、
結果を出すにはどうしたら良いかを
体系的にまとめた電子書籍を作りました。


僕のストーリーも交えて作っていて、
20分程度でサクッと読める内容なので、
もし興味があれば読んでみてください。


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最後まで読んでいただきありがとうございました。


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